2008年 8月12日〜 和歌山県
先日そろえた灯火セット、1回使ってまた来年では勿体無いという事で、またまた採集に〜
それが決まったのは当日の午後2時。。 時間がない!!
キャンプ道具や食料、灯火セット、ネット3本(7m×1、3m×1、1.5×1)、その他いろいろを車に詰め込み家を出たのが、午後5時すぎ。。
2時間半かけて和歌山の某高山へ!
出発して40分くらいで所謂ゲリラ豪雨に遭遇!!
南部まで暗い雲があるように見えたけど携帯のウェザーニュースのピンポイントお天気で調べたらどうやら和歌山のポイント周辺は大丈夫そう。
後少しだという所まできて、焼肉のたれを買い忘れ町まで買いに行ったりしたのでポイントには8時着。。 ほんとに時間がない(汗
しかも、風が結構あるし、霧は前回より濃いし、おまけに月齢も今回は悪い(汗
半分泣きながらセットを組み立てエンジンを始動〜
エンジンを点ける瞬間はなぜかいつも緊張する。。
エンジン始動と共に水銀灯に明かりが灯り、徐々に蛾や羽虫蛾集まり始める。
予想以上に羽虫は多いが、肝心のクワが・・・
30分ほどしてやっと飛んできたのはミヤマ♀。。
マズイな〜(汗
ポイントを変えようかとも思ったが、今更セットをたたみ、また組み立てる気力が出ない・・・
とにかく飯が済むまではこの場所で粘ることに。。
この判断が後に意外な結果を招くとは思いもしなかった・・・
その後は極寒の標高1250mでバーべQして、
材割して!
そう、クワが飛来しないことをいいことに近くに転がっているブナの倒木で材割りを始めてしまったのだ。。
こうなるとライトとラップには見向きもしない(汗
ライトとラップはこの時点で作業灯へと変貌を遂げた(爆
この明るくて作業しやすいことよ! 昼間みたい。。
もちろん狙いはヒメオオ! 毎回こんな事言ってるが、採れないもんだ・・・
ヒメオオのいる材はくそ硬くて斧や鉈では歯が立たないのでノミ(100均)とトンカチで攻める
で、何分か割ってると・・・
幼虫出現!!
何の幼虫か見分けるような力は無い、かなり硬いブナ材から出たんでヒメオオであることを祈りたいが・・・
まぁ、こんなその辺に落ちてる倒木から出ることはまず無いな。
アカアシかコクワやろね。
その後も何頭か追加し、この周辺の材で得た幼虫は15頭ほど。
気づけば時間は1時30分(汗
そろそろ寝ようかと最後に灯火を見ると・・・
オニクワ、キター!!
昨年、奈良県内の高山で幼虫は採集済みですがこれは超ウレシ!!
顎が渋すぎ(^^
あとは、アカアシ、ミヤマ、コクワと普通種がちょっといただけ〜
コンディションがかなり悪い中での灯火でしたが、オニクワが飛んできてくれただけで満足 (メスガクリャナオヨシ・・・)
こんな感じでナイターは終了。
やや消化不良で下痢を起こしそうだが、こんなもんか?
翌朝は4時過ぎに起床。 やたら頭がガンガンする(ーー;)
夜も風がかなりきつくてテントが揺れてたし、寒いのも在ってなかなか寝付けなかったのが原因か?
寝不足気味の頭でパンとコーヒーを飲んで軽く材割り(まだ、懲りてません)
そこで、コバネカミキリのペアが出たけど羽化直後だった
いつも思うけど高山のコクワってデカイ。
今回もブナからなかなかの個体が出てきた。
他はやたらと食痕が走ってる材があり、期待したがコクワの新成虫が出た時点で入ってる幼虫もほぼコクワだろうと言うことでスルー。
しかしその材があまりにも、産みそうな材だったため何かに使えるだろうという事で、10センチ角に割ってお持ち帰り。。
(ちなみにその材は後にコクワ、スジクワ産卵に使ったが大当たりだった。
コクワは1♀で70個近く、スジは2♀で15個ほど採卵できた。)
しかし、風はまだキツイし気温も前回よりだいぶ低い。。。
気温が上がってからスイーピングとルッキングをしようと思っていたけど若干心配
6時ぐらいまで林道を散歩してたけどノリウツギはほぼアウト、リョウブも花が随分落ちていたので期待はできそうに無かった。
体を温める意味も込めて、ランニングしながらいったんベースキャンプに戻り朝食を摂り、7mのネットと毒便、三角紙、カメラ、ルアーケースを持って林道を歩きに行く
採れるのはコウヤホソハナ、ヨツスジハナたまにオオトラフコガネといった感じ
でも、どれも発生後期でボロばっか
スイーピングもルッキングもいまいち成果が上がらないので蝶にちょっくら手を出してみたり(笑う
結果はアサギマダラ、アオバセセリ、カラスアゲハ、スミナガシ、その他いろいろ
個人的にアオバセセリとスミナガシはかなり好き
スミナガシは思い入れの深い蝶ですしね! 話すと長くなるので、そこは割愛。。
アサギ、アオバは未展翅なのでスミナガシとカラスを
結構、急なガレ場。 このそばのリョウブにアオバセセリが結構来ていた。
あとは、ホソアカガネオサ(多分)やハナノミ(未同定)なんかを摘んでマイトラップにオオセンチが飛来していないかを確認しに戻る。
きれいな新成虫が来ていたので数頭確保
今回採れたオオセンチ・センチ 藍〜緑までいろいろ。
そうこうしてるうちに、TIME UP!
林道を歩いてると、父が荷物をまとめて迎えに来た。。
車に乗り込むと父が「これ何クワ?」と小さなクワを差し出してきた。
一瞬何か分からなくて焦ったが、スジの小型♂だ。。
しばらく進み、先で材割していたTK2も拾い、いよいよ帰るときが来た。
あっという間の1日だったが、非常に濃い時間をすごせた、また来年と言いたいところだが、来年は受験の結果次第でどうなってるか分からない。。
なにはともあれ、高校最後の夏のいい思い出ができて良かった〜