日付 10月10日 Fri.
場所 奈良公園
内容 水曜日から期末試験が始まっていたわけですが、今までのことから考えるとかなり楽な試験内容で気をよくしまたまた、採集に行くことに・・・
受験勉強に励んでいるであろう生徒のことを考慮してのことでしょう。

金曜日は生物の試験オンリーのため帰宅は11時頃。
軽く昼食を済ませ、自転車を整備して奈良公園へ向けてひたすらペダルをこぎ続ける。

1時間30ほどで奈良公園に到着し目的の場所へ移動する。
今回はツツマグソという糞虫を探す。
この方達は、広葉樹の樹皮下に住み腐植質を食べたりしているみたいで広義糞虫といった感じかな?
ということでとりあえず、倒木の多い場所を探しひたすら樹皮をめくったりフレークを掻き分けたりする。
森の中は結構暗い。

照葉樹が多くシイ類の細い落枝を見ていたとき・・・

ポロッと5mmもないような黒い粒が出てきた。
もしやと思い軍手に乗せよく見ると、まさにツツマグソであった。
3〜4mm程度・・・

これだけ小さいと絶対に見逃している分もあると思う。
追加を狙い同様の木を目を皿のようにして隅々まで見ていく。
このような材質
結局、この材から3頭得ることが出来た。
その後も同様の材やもう少し硬い材からも採集でき結局5頭ほど採集できた。
この辺で、疲れが一気に押し寄せてくる。
試験期間中で完全に寝不足状態なのと自転車の疲れで立ちくらみが・・・
ずっとしゃがみ込んで材を見るのは疲れる。

ここらでツツマグソ採集は切り上げ、マグソやゴホンダイコクを軽くつまんで若草山に登ってみた。
小学生のころ遠足で登って以来。

森に入っているときは気付かなかったが、雲行きがj若干怪しい。。。
奈良盆地が一望できる。
丘陵地帯を越えるとそこには春日山の貴重な原生林が残っている。

ススキがきれいなところであった。
紅葉の始まり

休憩しているときにズボンにヒルが付いていることに気付いた。

林内にいたときからヒルの存在にはうすうす気付いていたが、やはりといった感じ。
計三匹ズボンに付いていた。
ほぼ諦めの気分でズボンをめくり靴を脱ぐとやはりやられていた。
出血は意外とすぐに治まっていたようでお気に入りの靴が汚れずに済んだ。
基本、どんな山でも採集にはカーゴパンツに半袖Tシャツそして靴はコンバースという軽装で入るためこういったことは想定内。

ヒルはまぁ許容範囲内だが、もうひとつ襲撃を食らっていたことが判明。
正体はマダニ・・・

森の中でひたすら人や獣が近寄るのを待ち続け体に移り血液を吸う意地汚い奴だ。
ヒルはそれに比べその容姿からは考えも出来ないようなスピードでアタックをかけてくるのでちょっと感動もん(爆

存在に気付いたのは帰宅後風呂に入ったとき。
腰の周辺に血が滲みホクロの様になった咬傷があった。
山にいるときにちくちくすると思うことが数度あったが、こいつらの仕業だったとは。
幸い血液を吸った後うまく落ちてくれたようで姿はなかったが、下手に取ろうとしてダニ内の体液が逆流したら病原菌が入り死に至るケースもあるらしいので注意が必要。

ただでさえ細身で貧血気味の人間からさらに血を抜こうとするとは・・・
惨いことを・・・・


父からの電話で家の周りはもう雨が降っていることを知り急いで帰りの支度をし、再びペダルをこぎはじめたのであった。



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