日付け | 2008・7・4 Fri |
場所 | 奈良県五條市某所 |
内容 | 日中の気温は30度まで上がり、湿度も非常に高く、まさに典型的な日本の夏である。 冷房の効いた学校帰りの電車から降りると強い日差しと体に纏わりつくような湿気で一気に体力が奪われる気がする・・・ 明日は、土曜日だし灯火巡りでもしたい気分だった。 家に帰るなり父に南西部まで車での灯火巡りを願う。 ガソリン代の一部として7月の小遣いからTKとTK2あわせて500円ずつ徴収すると言う条件でOKがでた。 気温、湿度、月齢、天気どれをとっても灯火には打って付けの日である。 夕食を済ませ8時過ぎに出撃、少し出遅れた・・・ まず、いつもミヤマやチビクワなんかを採集しているポイントに向かうも採集者がすでに木を照らしている。 採集者が帰るのを待ち、取りこぼしが無いか木の上のほうまでチェックすると・・・ ノコギリ発見〜 念のためにもってきた4mのネットで採集! 60mmUP ノコギリ 次は橋の上を見に行くことに・・・ こんな感じで水銀灯が灯っています。 しかし、凄い虫の数・・・ 下が川なだけあってカワゲラ、ガムシ、各種ゲンゴロウ、カゲロウなんかが渦を巻いて飛んでいた。 もちろん、各種甲虫も来ていた。 ナガヒョウタンゴミムシ チビクワ見たいな体つきで動きは非常に速い虫だと思っていただければいいかと。 今度はホントのチビクワ 灯火にも飛来するとは意外・・・ 倒木内でずっと過ごしているのかと思っていたので驚きであった。 その後他の橋でも確認し、計10頭ほどいた。 ベニスズメ 樹液採集に行くといつもホバリングしながら樹液を吸っているなかなか可愛い奴 ガも色々と面白そうなのが居るが同定が厳しそうなんで、なかなか踏み出せずにいる・・・。 えらい数・・・ 白いTシャツでも着ていこうものなら翅虫の猛攻を食らってしまう。 払い忘れた背中の羽虫が車の中で飛び回っていた。 水棲昆虫も一部混じってますが殆どが食葉性コガネ オオコフキコガネの♂、コイチャコガネ(通称こいちゃん)ヒメコガネやドウガネなんでもありです。 昨年は同じポイントでヒゲコガネのオスが結構来てたっけな・・・ ビロウドなんかも採れましたが、未同定のものも多いです。 で、クワガタはというと・・・ ノコばかり・・・ ノコ×5(内60mmup2頭)、ミヤマ♂×1、ノコ♀×2、コクワ複数、チビクワ数頭。 ノコにはサイズ的にも数的にも満足!ミヤマが・・・ 唯一採れた♂も衰弱により翌日死亡・・・ ミヤマのブリードしてぇ〜〜 あぁ昨年高山種採集に行った際に大量に大型ミヤマの死骸が落ちてた例のM山で 夏にライトトラップ掛けたい! ただ、8月までは夏期講習でほぼ毎日学校に行かねばならぬ・・・ 今年も昨年のように海にも山にも行きたいが、果たして行けるのだろうか? で、家までの間、父が知り合いの方とオオムラサキのなんかをやっているポイントへ ここは大阪や京都からも採集に来たり業者なんかも来るくらい洞や捲れのあるクヌギがたくさんあるすばらしいポイントだが、地主の方があまりにも採集者のマナーの悪さに怒り心頭のご様子なのである。 一時は採集者が来ないようにクヌギの伐採の話まで出たとか・・・ アイドリングや懐中電灯で民家を照らす、洞に花火を突っ込んだりするなどと酷いもん・・・。 そら、怒られてもしゃーなし・・・ 父はオオムラサキの定期調査や知り合いの方とのガの研究と言うことで許可をもらっているので奥の方まで入れてもらえるらしい。 それでもやはりできるだけ音は立てず懐中電灯も民家から見えるところではつけないようにした。 前日、降った雨の影響か竹林の中を歩くと上から雨粒が落ちてくる。 で、クヌギが数本あるポイントに到着 それほど、虫は見られないが父がオオムラサキの調査で来たときは、コクワ、ネブト、スジなんかが居たらしい。 小型のノコやカブトはポツリポツリと採れる。 中にはこんなのも↓ ヤマナメクジ(笑 親指から小指まで22cm程度なので10cm以上はあるだろうか・・・ 上の方に何かが居る よって4mのネット発動! ちょいと見辛い・・・ これは釣り用の5m程度の竿を改良して先にネットを装着できるようにしたもの。 ネットは父が蝶に使っていたものを譲り受けた。 たためば鞄にも入るしネットも折りたためるので重宝してます。 で、樹上に居たものはと言うと・・・ 68mmノコ! でかい・・・ その後、60mmUPを捕まえたところで雨が降り始めたので終了〜 試験一週間前だったが良い気分転換になった。 〜余談〜 今回の採集でかなり怖い思いをした。 少し斜面を登ったところにクヌギが2〜3本並んだポイントがあるのだが、そこでTKが来を見ていたとき・・・ いきなり奥の竹林から ガサガサッ!! と言う音と共に何かが凄い勢いで近寄ってくるのが第六感で分かった。 と同時にあまりの恐怖で斜面を飛び降りていた。 下で待っていたTK2も異変を察知していたようである。 下に下りてから斜面を見ると、奥の竹が揺れているのが見えた。そして‘見えない何’が斜面を右手に向かって移動するのがこれまた感覚的に分かった。 父はその斜面の右手に登っていたが何にも感じなかったと言う・・・ 動物かとも思ったが、足音も聞こえないしまず、あれほどの竹が揺れるはずも無い。 かなりブルッたが、気を取り直して今度は奥を照らして何も居ないか確認して登った。 すると・・・ また、ガサガサッ!! 今度は今にも目の前に得体の知れないものが飛び出してくるような気がして流石にまずいと思い即引き返した。 例えれば、ライオンやチーターが草陰に隠れていきなり獲物に襲い掛かるときのような感じ。。。 凄い悪寒がした・・・ 初めて採集でこんな怖い思いをした。 昨年、山に入ったときの五寸釘も十分不気味だったが、今回はもっとヤバかった・・・ |