2007 10/23 奈良県南部某高山


※この採集記は当初の記事が消失したため再度書いたものです。


2007年2度目の高山種採集は前回から1ヶ月後の10月23日。
前回はキイルリ(ニセコルリ)の蛹や幼虫は出たが成虫が出なかった。
となると当然、成虫を採りたくなる・・・


今回は母や妹は登山&紅葉見物で父とTK&TK2は採集に入ることにした。
コウヨウキレイ

天気もサイコー
マッカッか

山に入る前に鍋焼きうどんを作って食べる。
こういう気温が低いところでこういった温かいものを食べると心も体もホッカホカ。

ここから前回ニセコルリの蛹を出したポイントまでは斜面を30分程度登らなければならない。
これが地獄で足場が非常に悪いうえ、斜面がありえないくらい急なのである。
たぶんリュックが転がったらなかなかとまらない・・・

次第にブナが多くなる。
沢沿いから稜線に向かって登る

沢沿いにいい感じのブナの倒木を発見〜
黒枯れ
表面を削ると結構フレーク状になっていてオニクワの幼虫が得られた。
中には蛹化不全のメスの死骸も・・・

さらに標高を上げキイルリ(ニセコルリ)のポイントを目指す。
途中ブナの巨大な立ち枯れがあったのでアタックしてみたが非常に硬くなかなか削れない。
やっと大きな食痕が出たが途中で見失いあきらめる。
これがヒメオオ材かと思わされる一本であった。

ようやく稜線付近に到着し、材を探していく。
半分土に埋もれたような細い材を鉈で削る。
数本目で

キター!!
オスをいただきました。
さらに材を探して削るっ!!
いない
いない
いない
キター!!

という感じでまたオスげっとb
結局オスを5頭ほど出せた。

となれば当然メスが欲しくなるのである。
また、材を探しては削る。
いない
いない
ようちゅー!
いない
いない

おっ!?

メスキター!!

キイルリ成虫は計6頭ゲット。
ちょっと消化不良・・・

ゆっくり下山しながらよさげな材をみつけては削る。
沢沿いの材よりスジらしき幼虫を採集。

ここで休憩&昼食
持ってきたおにぎりとみかんを頬張る。

ふと見た苔の上にアカスジキンカメムシの幼虫発見〜
どうせなら成虫が見たかった。

下山中沢沿いの石の上で脚を滑らせ膝を思いっきりぶつけてしまった。
見るとぶつけた所から血が稲妻状に滲んでいた。
かなりイタイ・・・

骨折したかのように力が入らん。。
やっぱ山登りにコンバースはあかんね・・・

膝の痛みに耐えながらふと下を見るとよさげな材が落ちていた。
産卵痕はついていなかったが割ってみるとルリ系の幼虫が出てきた。
キイルリのポイントよりは結構標高が低いところなのでキンキコルリかもということで別に保管しお持ち帰り。

なんとか駐車場まで戻り母と妹が戻ってくるのをまち紅葉を見ながら帰宅した。
幸い膝は骨折していなかったようで数日で痛みは消えた。


※持ち帰った幼虫は2008年6月頃羽化した。
キイルリが6頭、キンキコルリが2頭ということでやはり下山中に採集したのはキンキコルリであった。






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